ご挨拶
 

 
顔写真
代表理事・会長 斎藤 敏一
株式会社ルネサンス 代表取締役会長
 
  現代社会の発展は、国民の価値観や生活環境を大きく変え、社会構造の変化をもたらしました。また、機械化や情報化は国民の労働形態やライフスタイルに大きく影響を及ぼし、運動不足や偏った食生活が生活習慣病のまん延をもたらしています。
  また、人口の都市集中による過密化と地方の過疎化、空洞化、あるいは自然環境の破壊などは、発展の代償として大きな問題を投げかけています。現代社会は人々の精神的ストレスを含むメンタルヘルスの問題、青少年の非行、いじめなどの問題も増加させています。さらには、個の確立や協働が求められる一方で、わが国の良き家族関係や地域社会の崩壊なども多く見られ、多種多様な歪みを認識せざるを得ない状況にあります。
  とりわけ少子・高齢化の影響は、対症療法的な取組みでは解決できない段階に入り、人口減少の問題にまで発展しています。これら多様な社会的問題を解決する手段として、「スポーツ」や「健康づくり」の活動が重要な役割を果たすことが期待されており、今後の普及啓発のあり方が注目されています。
  しかるに、スポーツへの参加率はバブル崩壊後の平成5年頃をピークに全般的に減少傾向が目立っています。また、我が国では2010年以降、15才以上の人口減が予測されており、これに伴ってスポーツ参加率は人口減少率を上回ることが予想されています。
 しかしながら、今後、より健康で活力ある生活を送るためにはスポーツが健康に貢献することが学術的にも明らかになっていることから、より多くの国民にスポーツに参加してもらうことが重要になってきます。
  国民が自分のライフステージや好みに合った最適なスポーツを日常的に楽しみ、生涯にわたってスポーツを生活に取り込むことが当たり前のこととして認知される生涯スポーツ社会創出のために必要となる、国民とスポーツ産業界のより適切なリレーションシップを築けるよう橋渡しを行い、スポーツ人口の裾野を拡げることが当連合会の重要な役目であります。
具体的な事業といたしましては、(1)スポーツ健康産業に関する調査・研究及び提言、(2)スポーツ健康産業に関する各種イベントの開催及び協力、(3)スポーツ健康産業に関する研究会・講演会等の開催、(4)スポーツ健康産業に関する情報の収集及び提供、(5)ニュースポーツに関する調査・研究及びスポーツイベントの後援、の5つが挙げられます。
  これらの事業を通じ、スポーツ健康産業の振興を図り、もって豊かな国民生活の実現とわが国経済の発展に寄与することが、本連合会の最大の目的であります。
  今後、本連合会に課せられた使命と期待がますます大きくなっていくことを強く認識し、各事業の充実と活動基盤の強化に万全を期する所存であります。明るく、豊かで健康的な国民生活の実現のため、皆様の力強いご支援とご協力を賜りますよう、ここにお願い申し上げます。
 
公益社団法人 スポーツ健康産業団体連合会 
代表理事・会 長  斎藤 敏一