第6回スポーツ振興賞 受賞者(平成30年7月3日発表)

スポーツ振興賞選考委員会で慎重、厳正に審査した結果、以下を受賞作品として決定。

★スポーツ振興大賞

作品名:昭和新山国際雪合戦
受賞者:昭和新山国際雪合戦実行委員会(北海道有珠郡壮瞥町)
賞状、トロフィー
副賞20万円

★スポーツ振興賞

スポーツ庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:レッツパトラン!ランニングで社会貢献
受賞者:NPO法人改革プロジェクト(福岡県宗像市)
観光庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:東京グレートツアーズ
受賞者:株式会社アライブ・アンド・キッキング(東京都中央区)
経済産業省商務・サービス審議官賞 賞状、トロフィー
作品名:未来の運動会プロジェクト
受賞者:一般社団法人運動会協会(神奈川県横浜市)
日本商工会議所 奨励賞 賞状、トロフィー
作品名:母なる湖“琵琶湖”を舞台に、民間活力から国体会場へ
受賞者:びわ湖トライアスロン㏌近江八幡実行委員会(滋賀県蒲生郡竜王町)
日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:自然を満喫する新しい旅のかたち ジャパンエコトラック
受賞者:ジャパンエコトラック推進協議会(大阪府大阪市)
スポーツ健康産業団体連合会 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:~きっと出会える 人・夢・愛~おきなわマラソン
受賞者:おきなわマラソン実行委員会(沖縄県沖縄市 (株)琉球新報社)

選考委員の受賞作品に対するコメント

★昭和新山国際雪合戦 
<昭和新山国際雪合戦実行委員会(北海道有珠郡壮瞥町)>
雪遊びから始まった大会が30年の時を経て、海外にも支部をもつ国際大会にまで発展させてきたことは大きな功績である。雪合戦を遊びからスポーツに育てたことは意義深い。既に持続性と話題性のあるイベントとして国内では定着しており、地域スポーツイベントの代表的な成功事例である。全国に連盟・支部が設立され、海外(カナダ・フィンランド・中国)からの参加者や競技人口が拡大し、近隣宿泊施設へ貢献している。

★レッツパトラン!ランニングで社会貢献
<NPO法人改革プロジェクト(福岡県宗像市)>
ランニングで町なかのパトロールという、防犯パトロールにマラソンを加えたコラボ事業で、ランニングと地域の安全を組み合わせた新たな取り組みである。昨今の治安悪化を防止する素晴らしい対策で、大変ユニークな新しい社会貢献型スポーツ振興イベントである。女性の参加率の高さ、健康づくりと安全づくりの両方を警察とも連携して行っている点が評価できる。ボトムアップ(裾野拡大)し、女性や子どもの安全を願う親などの層が支える持続的な活動になることを期待したい。

★東京グレートツアーズ
<株式会社アライブ・アンド・キッキング(東京都中央区)>
自転車、カヤック、ランの3つのコンテンツでスポーツと観光を同時に楽しむガイド付きツアーである。スポーツと都心の観光資源を有効活用したインバウンド観光の新しい体験型サービスであり、外国人旅行者のニーズや求める価値をよく見抜き、小さな活動からスタートした取組が、現在では、幅広い国から多数の参加者が得られるまでに至っている。この取組は、他の地域でも実施可能なモデルとなり得るものであり、スポーツツーリズムの発展にも寄与するものと期待できる。

★未来の運動会プロジェクト
<一般社団法人運動会協会(神奈川県横浜市)>
「スポーツハッカソン」を通じて参加者が新たな競技を作り、遊ぶことでスポーツに親しむことができる未来志向の運動会。本作は「スポーツの消費者ではなく、生産者を育てる」という点や、多数の地域企業からの協賛の獲得、開発した競技が地元企業によって販売されるなど、地域産業へ貢献している。今後も、このような取組が拡大していくことで地域における住民等の健康づくりにも寄与していくことを期待している。

★母なる湖“琵琶湖”を舞台に、民間活力から国体会場へ
<びわ湖トライアスロン㏌近江八幡実行委員会(滋賀県蒲生郡竜王町)>
地域スポーツイベントの成功例。民間主体の大会として継続のためのひとつのモデルで、民間で立ち上げた大会が発展してきた過程は、興味深い。商工会議所、第3セクターとの連携ができており、民間活力で運営しながらも、市から特定目的事業の認定を受けるなど、今後の発展に期待が持てる。ふるさと納税などの活用による資金調達はスポーツ分野ではあまり例がなく、今後の高い可能性を秘めている。パラジュニアやエイジリレーにおいてパラ選手の参加を奨励している。国体に向けて発展の可能性が有る。

★自然を満喫する新しい旅のかたち ジャパンエコトラック
<ジャパンエコトラック推進協議会(大阪府大阪市)>
各地の自然とアウトドアスポーツの融合である。地方創生に結びつくアウトドアスポーツツーリズムの主要コンテンツに育つ。今後の展開可能性は大きく、雇用の創出(ガイド育成)に期待できる。スポーツツーリズムの基本的なインフラ整備を行っている点が興味深く、かつ組織的な活動だと推測される。

★~きっと出会える 人・夢・愛~おきなわマラソン
<おきなわマラソン実行委員会(沖縄県沖縄市 (株)琉球新報社)>
地元沖縄だけでなく全国的にも有名な歴史ある市民マラソン大会である。開催から26年を経て更に成長し、開催回数・参加者数ともに実績をあげている。マラソンのプロの実行委員会で、イベントとして完成している。世界遺産や嘉手納基地などを新たに加えるなど、魅力の維持に対する工夫も素晴らしい。NTTドコモの翻訳アプリの採用など、タイや台湾などの海外との連携や沖縄の中部圏域9市町村が協力していることも評価できる。他のマラソン大会との交流(海外含む)や市民のサポートがある。

受賞者の作品概要   「別 紙」