第5回スポーツ振興賞 受賞者(平成29年6月28日発表)

スポーツ振興賞選考委員会で慎重、厳正に審議した結果、以下を受賞作品として決定。

★スポーツ振興大賞

作品名:域内で運営、域外から人とカネを呼び込む、循環型スポーツツーリズム
    モデルの確立
受賞者:一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル(宮城県登米市)
賞状、トロフィー
副賞20万円

★スポーツ振興賞

スポーツ庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:奈良県南部地域の魅力ある地域資源を活用したスポーツイベント「アウトドアチャレンジレース」
受賞者:アウトドアチャレンジレース実行委員会(奈良県吉野郡上北山村)
観光庁 長官賞 賞状、トロフィー
作品名:奈良マラソン
受賞者:奈良マラソン実行委員会(奈良県奈良市)
経済産業省商務情報政策局長賞 賞状、トロフィー
作品名:第1回全国500歳野球大会 ~野球に燃える親父たちの甲子園~
受賞者:500歳・550歳野球大会実行委員会(秋田県大仙市)
日本商工会議所 奨励賞 賞状、トロフィー
作品名:日本初地域密着型ソフトテニスクラブ「どんぐり北広島ソフトテニスクラブ」設立
受賞者:一般財団法人どんぐり財団(広島県山県郡北広島町)
日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:ツール・ド・ニッポン  サイクルツーリズムによる健康づくり・まちづくり
受賞者:一般社団法人ウィズスポ(東京都新宿区)
スポーツ健康産業団体連合会 会長賞 賞状、トロフィー
作品名:IT✕自転車イベントで新時代の地域振興・観光振興を推進するCYCLOG(シクログ)
受賞者:株式会社Seabird(東京都渋谷区)

選考委員の受賞作品に対するコメント

★域内で運営、域外から人とカネを呼び込む、循環型スポーツツーリズムモデルの確立 
<一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル(宮城県登米市)>
「ファンラン」を中心としたスポーツと食のイベントである。大掛かりな取り組みで実績もある。地域の特産品を活用した取り組みは、地方スポーツイベントのモデルになる。4年目にして大会の規模・運営ともに、かなりの経験を積み、いい事業に成長している。海外からの参加者も年々増加している。国内へのインバウンドは、急上昇しており、今後の発展に期待が持てる。

★奈良県南部地域の魅力ある地域資源を活用したスポーツイベント
「アウトドアチャレンジレース」 
<アウトドアチャレンジレース実行委員会(奈良県吉野郡上北山村)>
ダム湖という死蔵資源を活用したユニークなイベントで、アウトドアという地域の資源をスポーツで活用している。川上村、上北山村の2村の連携したカヌー「カヌーチャレンジ」とマラソン「大台ヶ原マラソンinかみきた」の組み合わせは、ユニークな取組みである。二つの大会を組み合わせてタイムを競うという手法は面白く、評価できる。アウトドアスポーツの更なる発展と今後の取組に期待したい。

★奈良マラソン
<奈良マラソン実行委員会(奈良県奈良市)>
世界遺産なども活用した古都奈良ではの大会。県庁から地方自治体まで巻き込んだ大規模なマラソン大会である。世界遺産の中を走る魅力をフルに利用した大会運営で、世界遺産や興味深い観光文化資源をめぐる素晴らしいレースになっている。域外からのインバウンド拡大に結び付けている。

★第1回全国500歳野球大会 ~野球に燃える親父たちの甲子園~
<500歳・550歳野球大会実行委員会(秋田県大仙市)>
全国各地にある草野球大会の中でも、出場選手9名の合計年齢が500歳以上という面白いコンセプトの大会である。ネーミングや運営手法がユニークで、大掛かりである。独創的ながら、大きな支持を集めており、今後の盛り上がりも期待できる。また、自治体や民間企業、観光協会などが連携することで地域経済の活性化が期待される。

★日本初地域密着型ソフトテニスクラブ「どんぐり北広島ソフトテニスクラブ」設立
<一般財団法人どんぐり財団(広島県山県郡北広島町)>
スポーツ(ソフトテニス)を通じて地域住民はもとより町ぐるみの地域振興を進めている、他の地域に参考となるまちづくりの模範的事例である。クラブ設立で、少子高齢化が進む2万人足らずの町に若い選手や指導者が移住するといった効果も出ている。全国から合同合宿や試合、指導を受けにと、小学生から社会人まで多数の人々が訪れているほか、外国チームを招聘した大会も開くまでになっている。地域への持続的な社会・経済波及がさらに進むことが期待できる。

★ツール・ド・ニッポン サイクルツーリズムによる健康づくり・まちづくり
<一般社団法人ウィズスポ(東京都新宿区)>
自転車を軸に、全国に展開できる仕組みを構築している。サイクルツーリズムでは、最も成功している事例で、注目を集めているサイクルツーリズムのモデルケースである。地方創生への貢献度は高く、イベントから発展し、継続的な地域活性化策を展開している点が評価できる。更に広がり続けるであろうことがわかる自転車の活用は、今後更に増えてくると思うが、通年で観光客を呼び込める取組みの開発に期待したい。観光庁のモデル事業としても新たな事業モデルを磨いて欲しい。

★IT✕自転車イベントで新時代の地域振興・観光振興を推進するCYCLOG(シクログ) 
<株式会社Seabird(東京都渋谷区)>
ITのアプリを使った新時代のサイクルスポーツであり、新しいジャンルの自転車競技である。スポーツの新しい取組みで、省エネ、低コスト大会である。多様な参加者が集まる地域イベントで、誰でも参加できる点が利点であり、ツーリズムとしても期待できる。既存のスポーツ関係者には、一部違和感があるかもしれないが、アスリートレベルでは既に実用化もされている。一定の評価を与えたい。今後の新たな動きを示唆しており、これからの発展に期待が持てる。

受賞者の作品概要   「別 紙」